各セッションの概要


S1: クライアントサーバ方式の日本語入力システム
PCの世界でもWindows 95 でネットワーク機能が標準搭載されたことにより クライアントサーバ型のかな漢字変換システムを搭載する下地ができた。 また、ネットワークコンピュータのようなハードディスクを 持たないものでもクライアントサーバ型のかな漢字変換システムが 必要となる。このような状況のもと あらためてクライアントサーバ型のかな漢字変換システムについて、 その意味と、今後必要とされる機能に付いて議論する。

S2: かな漢字変換と直接入力
従来、無変換直接入力方式は、プロのオペレータが使うものであり、 一般的ではないとされてきた。しかし、仮名漢字変換のユーザーでも、 直接入力を使用することにより、仮名入力の最適化、 高頻出漢字の無変換化、 漢字仮名混じり辞書による変換効率の向上などの効果が期待できる。 本セッションでは、各種直接入力方式について紹介するとともに、 直接入力と仮名漢字変換の共存するための接点について議論する。

S3: 日本語入力システムの今後
これまで日本語入力システムに関するノウハウは、 各システムを開発している企業等の独自技術として育まれてきた感が強く、 個々のシステムの個性が前に出る反面、 ユーザが他のシステムに移行したり複数のシステム間で辞書情報を 共用したりすることは簡単とはいえなかった。 本セッションはパネルディスカッションの形式を取り、 主としてユーザの立場から提起されるパネラの意見を元に、 日本語入力システムの今後について会場全体での議論を行ないたい。

S4: 入力支援から思考支援へ
ネットワークの急速な普及により、情報交換で想定される日本語の範囲は、 従来主体だった事務処理の分野を大きく越えて、口語や方言の入力や、 過去の文書のテキストデータ化という大きな課題に現在直面しています。 各人の目的に合わせて専門化したツールを組み合わせて、 情報の蓄積・検索・再構成・表現を 自分の手に馴染んだ方法で行なえるシステムを作るために何が必要か、 ユーザ側からどのような働きかけができるかを 考え直してみたいと思います。文系の研究者の方のご参加を歓迎します。

S5: IMEとMobility
携帯型計算機の普及に従いMobile Computing環境でのさまざまな アプリケーション利用形態について検討を行わなければならない。 ここでは、携帯型計算機上でのIMEについて、 必要な機能とその実現について議論を行う。

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